This Archive : 20070204

インドの衝撃

NHK特集で3夜連続放映していた「インドの衝撃」を漸くビデオで見ました。時を同じくして、読売新聞の朝刊でも、インド情勢の特集を連載しており、ちょっとしたインドブームです。

中国に次ぐ11億の国民を擁し、BRICSの一員としてその潜在能力を期待されながら、今ひとつ日本ではその存在価値が過小評価されていた大国インド。ただ、その頭脳足るや日本の比ではないのも事実です。

確かに高等教育を受けられる層は少ないですが、単純に数えても億という数ですし、その殆どが英語を解し、数学的思考能力に長けている。今や世界のソフト産業はインドが確実に中枢を握っています。欧米企業は競ってインド、特にバンガロール界隈に進出していますが、日本は乗り遅れましたね。先ずは製造業の進出が漸く本格化したというところです。
僕の勤めている会社でも、インドに3拠点設けていますが、生産数はあっという間に上方修正で、更なる拡張に追われています。

インドという国は、極一部の富裕層、3割の中間層、7割の貧困層で構成された国。言語、民族、宗教とも多様で、何と言ってもカーストという厚い壁が横たわっています。番組では意識的にか触れられていませんでしたが、インドがこれ以上の飛躍をするためには、カーストの存在が障壁になっていくでしょう。
生活の隅々に浸透しているカースト、法律上はそれによる差別は無くなっているとは言え、そう簡単に人の意識は変えられません。現法で差別や公平について従業員教育をしても、なぜ差別することがいけないのか、理解出来ないというのがホンネみたいだということです。人種や性差別云々よりも深い問題なのですね。

日本としては、インドは今後重要なパートナーになり得る、いやしなければいけない国だと考えています。「遠交近攻」の基本として、仮想敵国の中国に対する牽制として、インドとの信頼関係を強めるべきです。
地政学的に見ても、同じ大陸国家の中国とインドは、いずれは衝突します。また、中国が海洋国として太平洋に進出していけば、これまた海洋国のアメリカとぶつかります。日本としては、アメリカとインドの双方と密にする以外、生き残りは難しい訳です。
また、シーレーン防衛を考えても、インドは重要な位置にあります。オルムズとマラッカを押さえられると、日本は干上がりますが、中間点のインドが影響力を効してくれれば、安全度も高まる筈です。

今後、アジアのパートナーとして、台湾、タイ、インドネシア、モンゴル、イラン、そしてインドは間違いなく日本の戦略上のポイントになる筈です。そういう点から考えても、インドの重要性はますます高まっていくのでしょう。
是非、何とか仕事を作って今のインドを見て来たい、そう感じました。
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